「ウルトラセブンかすり」発表記者会見
11月13日、南風原町役場3階の庁議室で「ウルトラセブンかすり」の発表記者会見を行いました。テレビ局や新聞社など多数のメディア関係者が集まり、熱心な質問が飛び交いました。
故・金城哲夫氏の孫である新垣加奈さんと夫の周平さんも会見に参加して、試作品の着物でランウェイを歩きました。
ウルトラセブンかすりとは
南風原町は、ウルトラシリーズ生みの親の一人と呼ばれる脚本家・金城哲夫氏のふるさとです。琉球かすりや南風原花織などの伝統工芸が盛んな「織物のまち」としても知られています。
ウルトラセブン放映55周年にあたる2023年に向けて、南風原町観光協会では円谷プロと提携して「ウルトラセブンかすり」制作プロジェクトを進めてきました。
「ウルトラセブンかすり」は、ウルトラセブン・エレキング・キングジョー・ウルトラホーク1号・ウルトラアイなどのシルエットを、かすり織りの技法を使って表現しました。色は赤と青の二種類です。帯の部分は、南風原花織の技法でウルトラセブンのボディの模様を再現しました。
遠くから見ると上品な普通の着物に見えますが、近くで見るとウルトラセブンなどの模様に気づくというサプライズ仕様です。
現在、南風原町では「ウルトラセブンかすり」の販売に向けて準備中です。販売体制が整い次第、お知らせいたします。
琉球王朝の時代から続く伝統技法で製作
布の上に模様を描くプリント柄などの「後染め」とは違って、かすり織りで細かい模様を表現するのはたいへん困難な作業です。
かすり織の技法は「先染め」です。最終的な模様の形を計算して糸の部分部分を先に染め分けたあと、模様がずれないように緻密に織り上げます。縦糸・横糸がきれいに織り合わされて布のかたちになったとき、部分的に染められていた糸の色が、ひとつの模様として見えるようになります。一反ができあがるまでに数十日から数か月もの時間を費やします。
南風原町の熟練の職人たちが何度も試作をくりかえして「ウルトラセブンかすり」は完成しました。
イベント予定
11月18~19日に南風原町の琉球かすり会館で開催される「第8回 かすりの里まつり」で「ウルトラセブンかすり」を展示します。
また11月25~26日に東京ドームシティで開催される「TSUBURAYA CONVENTION 2023」で「ウルトラセブンかすり」を出展します。
さらに12月26~28日には日本国内そして海外のウルトラファンが沖縄へ結集する「OKINAWA TOUR with ウルトラマン」が開催されます。ツアーの途中で琉球かすり会館にもお立ち寄りいただき「ウルトラセブンかすり」の実物を見ていただきます。
メディアの報道
- 【円谷プロ】ウルトラセブンのオリジナル図柄「ウルトラセブンかすり」制作発表!
- 【琉球放送】開発に3年、価格は130万円「ウルトラセブンの着物」が南風原町で完成 ウルトラマンと町の深いつながり
- 【琉球朝日放送】織物のまち南風原町で55周年記念コラボ「ウルトラセブンの着物」誕生
- 【沖縄テレビ】ヒーロー × 伝統工芸 誕生秘話 異色のコラボ「ウルトラセブンかすり」
- 【NHK】「ウルトラセブンかすり」 故金城哲夫さんの出身地でお披露目
- 【沖縄タイムス】ウルトラセブンが琉球絣に「変身」 脚本家・故金城哲夫さんの孫も着てPR 南風原町の観光協会「特産品に」
- 【琉球新報】キングジョーやエレキングが図柄に 「ウルトラセブンかすり」誕生 脚本・金城哲夫さんの出身地、南風原町で商品化へ