神里まち歩きツアーを開催

2024年6月22日 カテゴリ:新着情報

 南風原町内からの3人に加え、名護市、南城市、那覇市、うるま市、石垣市など県内各地から申し込みがあり、計11人で神里まち歩きツアーを開催しました。最初は構造改善センター(公民館)でガイドから地域の概要について説明がありました。次に、4つの門中の骨神(フニシ、遠い祖先の遺骨)を祀った祠に移り、戦時中に拝所の移転・再編が行われた歴史が語られました。続いて、神里の始まりの地といわれるナカシモーを訪れ、名木100選に選ばれたガジュマルの大木を眺めました。奉納行事を終えた獅子を洗い清めたというシーシガーなどに立ち寄った後、沖縄県鉄道(軽便鉄道)糸満線の爆発事故現場近くへ行きました。1944年12月、列車に積んだ弾薬やガソリンへ火の粉が飛び散って引火し、同乗していた兵士や女学生ら約200人が死亡、この付近では肉片が広範囲に飛び散るなど凄惨な事故の模様がガイドの口から語られ、参加者はじっと聞き入っていました。
 この後、産湯や飲水に使われたという井戸・ウブガーや、門中・シーリー(世理)が管理し6月ウマチーが行われる上間之殿(イーマヌトゥン)に立ち寄った後、上ノロ殿内(ウィーヌンドゥンチ)を訪れました。ここではノロが司る火の神が安置され、旧盆や十五夜のシーサーケーラシーなどの行事が行われたといいます。次の神里之獄(ウガンモー)では、『琉球国由来記』に記された拝所であり、現在では周囲はグラウンドなどに整備された経緯が語られました。シーサーウクイモーでは、獅子(シーサー)の新旧交代式が行われ、古い獅子が燃やされたことなどが説明されました。最後に、公民館に戻って獅子の実物を見学しました。参加者全員とガイド、スタッフ全員で記念撮影をしてアンケートを記入した後、解散となりました。