戦跡をテーマに第3回ガイド研修

2024年9月9日 カテゴリ:新着情報

 黄金森や津嘉山地域の戦跡をめぐる第3回ガイド研修が9月7日、開催され10人が参加しました。南風原文化センターの横を出発し、沖縄戦中は「飯あげの道」と呼ばれた道を通り沖縄陸軍病院南風原壕群まで歩きました。陸軍病院に看護動員されたひめゆり学徒隊(沖縄師範学校女子部・県立第一高等女学校の生徒)が2人1組になって大量の砲弾が降り注ぐ中、この道を炊事場から病院まで重い食料を担いで運びました。急な斜面を上がりながら、当時の学徒たちの苦労に思いをはせました。

 第二外科の中心的な壕として保存されている南風原壕群第20号では、ヘルメットをかぶり懐中電灯を持って中に入り、壕の中でどのような治療が行われ傷病兵たちの様子がどうだったかなどについて平和ガイドの方から説明がありました。この後、南風原文化センターを訪れ、沖縄戦から終戦まもない時期の南風原町に何が起こったか説明する展示を見学しました。

次にバスで津嘉山地域へ移動し、第32軍(南西諸島防衛軍)の津嘉山壕群が築かれたといわれる高津嘉山とチカシ毛に向かいました。ここには司令部が設置される計画でしたが、首里城地下に移転したため後方支援部隊が配備され2キロに及ぶ壕が建設されたとみられます。この後、住宅街を歩きながら、塀に残る沖縄戦の弾痕や町内に唯一残る高倉(穀物を貯蔵する高床式の建物)を見て回りました。

この日の参加者に対してアンケートを実施したところ5人から次のような回答を得ました。

○本日の研修はいかがでしたか。

④あまり良くなかった(0人) ⑤良くなかった(0人)

○ガイドの説明はいかがでしたか。

④あまり良くなかった(0人) ⑤良くなかった(0人)

・藤原さんの説明がわかりやすかったです。最後にバスの中で読み上げてくれた証言の読み聞かせも感動しました。

・藤原さんが文化センター内の説明をしてくださったので、発見がたくさんありました。

○今回のまち歩きをお客さまにツアーとして提供する場合に改善点がありますか。

 ・いいえ(4人)

平和ガイドのさいとうさんの説明が心に響く内容で良かったです。

  ・はい(1人)

○その他、ご意見やご感想があれば記入してください。

  ・暑さ対策の注意点を示す。

  ・陸軍病院壕、文化センターの見学は今後もぜひやってほしいです。