南風原のヒーローたち

2015年1月31日 カテゴリ:未分類

ヒーローとは、子供たちに勇気をあたえて夢とロマンにみちびいてくれる存在です。飛び安里のほかにも、南風原町にはヒーローに関連する偉人やキャラクターがたくさんいます。

 

金城哲夫とウルトラマン

金城哲夫(1938年~1976年)は、南風原町出身の脚本家です。「ウルトラQ」「ウルトラマン」「ウルトラセブン」など、ウルトラシリーズの生みの親の一人として有名です。
脚本を書いただけではなく、ウルトラシリーズをゼロから企画立案する作業の中心人物となり、ウルトラマンや怪獣などのキャラクターや物語を方向づけるのに大きな役割を果たしました。
金城たちが創造したウルトラマンは、日本を代表するヒーローとして今も活躍を続けています。

 

金城哲夫のドラマ脚本と飛び安里

1966年~1968年にかけてTBS系列で『泣いてたまるか』というテレビドラマが放映されていました。このシリーズのなかで金城が脚本を担当した回があります。
この回のタイトルは「翼あれば」。主演は青島幸男、監督はウルトラシリーズの演出でも知られる円谷一です。「翼あれば」は、2014年9月に南風原町公民館で上映会をしたので、ご覧になった町民もたくさんおられるでしょう。
ストーリーは、青島幸男演じる大学の研究員が人力飛行機の製作に挑戦するというものです。自転車のペダルでプロペラを回す人力飛行機に乗り、飛行テストをしては失敗を繰り返します。先輩教授に「鳥人幸吉じゃあるまいし」と怒られたり、妻に心配をかけながらも、最後には飛行に成功します。
人力飛行機に夢中となっている主人公の姿は、飛び安里にダブって見えます。飛び安里を念頭において脚本が書かれたのかどうかはわかりませんが、南風原町出身の金城哲夫が飛び安里の目指した夢を物語に込めたのかもしれないなとロマンチックな想像をしたくなります。

 

 

黄金戦隊かぼっちゃマン

南風原町の名産品をもとにして生まれたローカルヒーローです。
かぼちゃの化身「かぼっちゃマン」、ストレリチアの花の化身「ストレッチャーマン」、琉球かすりの化身「かすり姫」の3人が悪とたたかいます。
1999年に登場して以来、さまざまなイベントで子供たちを喜ばせてくれました。求人情報誌のテレビCMに出演したこともあります。2009年、惜しまれつつ活動休止しました。
まだ全国的にもローカルヒーローというものが珍しかった時代に活動を始めたパイオニア的な存在です。

 

 

南風原新伝説 飛勇人

2013年に「第一回はえるんフェスティバル」でデビューした南風原町の新しいヒーローたちです。6人それぞれが、南風原町の偉人や民話をもとにしたキャラクターです。
町内のイベントでヒーローショーを演じたり、小学校を訪れて「うちなーぐち教室」を開くなど、子供たちを元気づけ沖縄の文化を伝えるため活躍しています。
南風原新伝説 飛勇人のFacebookページ

 
飛勇人(ヒュート)
琉球王朝時代に空を飛んだ偉人「飛び安里」をモデルにしたヒーローです。
[飛び安里のお話・津嘉山]
ビレア姫
羽衣(はごろも)をまとって空から降りてきた天女(てんにょ)をイメージしたヒロインです。
[羽衣伝説・宮城]
ユクツナ様
巨大な亀を捕まえた善綱大屋子(ユクツナウフヤク)の物語から生まれました。
[善綱大屋子伝説・宮平]
 
アダンマー
南風原町の昔話「アダンの実」にちなんだキャラクター。敵の女ボスです。
[アダンの実の民話・神里]
サメノリ(兄)
黄金森から発掘されたサメの歯の化石をもとにした敵キャラクターです。
[サメの歯の化石・黄金森]
サメ太(弟)
サメノリと同じくサメブラザーズの一員です。
[サメの歯の化石・黄金森]