関係者からのメッセージ
関係者からのメッセージ
主催・共催・後援・協力団体からのメッセージ
第2、第3の金城哲夫の誕生を期待します
南風原町観光協会 会長 照屋盛夫
私たち南風原町観光協会は、脚本家「故・金城哲夫」氏を南風原町の偉人として称え、未来を担う子共達が先人の偉大なる功績を知ることで、沖縄や南風原町(郷土 ふるさと)に対する愛着や誇りを育み、新たな光を与えるものになると「金城哲夫」氏を中心にまちづくりに取り組んできました。
そこで、第2、第3の金城哲夫が誕生することを期待し、氏のふるさと南風原町から新たな人材や作品を発信してくため、『金城哲夫のふるさと沖縄・南風原町脚本賞』を全国公募で行います!また、選考された脚本は、将来舞台化等のさまざまな取り組みを行なっていくことで、次世代に繋げることができれば、いまだ超えることができていない「金城哲夫」をいつの日かこえる脚本家が現れることを楽しみにしております。
金城哲夫氏の脚本賞開催を誇らしく思います
南風原町 町長 城間俊安
この度は「金城哲夫のふるさと 沖縄・南風原町脚本賞」の開催、誠におめでとうございます。
また、本町の魅力が存分に発信されるよう本脚本賞の企画・運営あたる町観光協会、円谷プロダクション様に対し、心より感謝申しあげます。
さて、本町の偉人であります金城哲夫氏の名を冠した脚本賞が開催されることは、本町としても大変喜ばしく、また誇らしく思います。
応募される皆様におかれましては、この機会に是非とも金城哲夫氏のことを深く知っていただき、その上で金城哲夫氏を超える才知溢れる作品が生まれてくることを期待しております。
新しい才能に出会えることを期待しております
株式会社円谷プロダクション 代表取締役社長 大岡新一
円谷プロ初代企画文芸室長・金城哲夫さんの類稀なる発想力で構想された「ウルトラQ」「ウルトラマン」の放送から、今年で50年を迎えました。金城さんの“発明”ともいうべき<構成と脚本>は、シリーズの礎であり要と考えております。氏の功績を称えた脚本賞を、故郷・沖縄県南風原町と弊社とで同時に創設します。南風原町主催「南風原町・脚本賞」は沖縄がテーマの舞台劇を課題にされ、沖縄の文化や魅力の継承のためにも意義深いものです。弊社主催「金城哲夫賞」は映像作品を課題とし、「ウルトラマン」を生んだ創造力を超えるような才能を発掘して日本映像文化の未来のため邁進いたします。新しい才能に出会えることを期待しております。
審査員からのメッセージ
多くのクリエイターに勇気を与え続ける金城の夢
映画監督 真喜屋力
金城哲夫が「ウルトラマン」を作り出したという事実を知った時、僕は沖縄の人間として誇りに感じました。でも、それ以上に金城哲夫が多くの栄光と決別し、生まれ故郷の南風原町から、新たな物語を紡ぎ出そうとして、もがき苦しんでいたと知った時に、心が震えました。彼のそんな夢は、今では多くのクリエイターに共有され、勇気を与え続けているのではないでしょうか。金城哲夫の意志を継ぐような新たな創作や人材が、この企画から世界に羽ばたいていくことを期待しつつ、今年も審査を楽しみたいと思います。
現代の喜怒哀楽を豊かに孕んだ作品を期待
舞台演出家 富田めぐみ
金城哲夫の存在を知ったのは大人になってからのこと。子どもの頃に熱狂したウルトラマンの脚本家のひとりが沖縄出身と聞いて驚き嬉しかった。彼の作品は、ドラマチックな展開でエンターテイメントに徹しながら、根底にとても大切なメッセージを感じる。友情、寛容、自然への畏怖・・・また、沖縄人の悲哀をさりげなく込めていたという見方もある。あなたの伝えたいことは何ですか?現代の喜怒哀楽を豊かに孕んだ作品を期待!
沖縄から生まれる脚本との出会いにワクワクしています
国立劇場おきなわ 芸術監督 嘉数道彦
沖縄芝居ファンだった私が、少年時代、半信半疑で、新作の沖縄芝居の舞台へ足を運び、鑑賞した演目は、「一人豊見城」(作・金城哲夫)。従来のスタイルとは異なった斬新な芝居の中、沖縄独自の人情や明るさ、たくましさが散りばめられた舞台に、新しい作品が沖縄芝居として呼吸していること、新作を新作と感じさせない名作に、大変感銘を受けました。
御縁があり、今回新たな脚本の数々と出会う機会に恵まれました。現在だからこそ誕生する作品、今日ここ沖縄から生まれる脚本との出会いに、私自身、とてもワクワクしています。
右脳カラータイマーを止めることなくペンをとって
黄金森劇団 新垣敏
白黒テレビが普及し始めたドル時代、怪獣と戦うウルトラマンに興奮し星空を眺めてはM78星雲がどこにあるのか想像した昭和世代の一人として哲夫氏の血潮に思いをはせながら、迷走の中に埋もれそうになっている沖縄を
元気にしてくれる多くのライターからの応募を待っています。いつも葛藤や屈辱さいなまれてきたオキナワ、再生爆発する生命力と、明るい夢と希望を秘めたクンチグワーアイランドのために、ペンをとって下さい、右脳カラータイマーを止めることなく。
「今を生きる」皆さんに紡げる物語あるはず
黄金森劇団 親泊賢次
半世紀も前に、故・金城哲夫氏は円谷プロで魅力的な作品を執筆し続け、ユニークな発想と企画力を持つ彼は脚本制作の中心的存在であり全体を束ねる手腕を発揮していました。
「大切な物を守るために。」SF的要素や特撮を用いた表現の向こう側に当時の現実世界をしっかりと見据えながら...。絶えず変遷する世界で「今を生きる」皆さんだけに紡げる物語があるはずです。御健闘をお祈りしています。
関係者からのメッセージ
金城哲夫さんと私
監督・脚本家 飯島敏宏(千束北男)
金城哲夫さんと私は、50年ほど前、テレビで出会い、ともに脚本修行をした仲間です。「ウルトラQ」「ウルトラマン」では、円谷プロの企画文芸室長として全ての脚本に関与、私の筆名千束北男の命名者であり、合作もした間柄です。空想科学作品のみか、「純愛シリーズ」「泣いてたまるか」など、シリアスドラマ、喜劇、さらに沖縄芝居にも作品を遺す作家でした。
「金城哲夫のふるさと 沖縄・南風原町脚本賞」によせて
脚本家 上原正三
直木賞を取るために帰郷した金城哲夫が題材に選んだのは南米移民だ。母のツル子さんはペルーからの帰国子女であった。南風原町は移民が多いと語っていた。金城は異国に渡った移民たちの生き様を書こうとしていた。それはとりもなおさず母への思いであり、海を渡った南風原の人々への畏敬の念でもあったと思う。ウージ畑で空を見上げながら異国で暮らす人々の喜怒哀楽を想像したであろう。そんな思いの詰まった小説を読みたかった。
いまだに全国からファンの方が見学に来られます
松風苑 支配人 金城和夫
兄が亡くなってから40年もの長い年月が経ちましたが、いまだに、全国からファンの方が書斎の見学に来られます。50代の方が数多く訪ねて来られ、兄の作品から、ともて大きな影響を受けましたと話されて、合掌されたり、涙ぐんだりする方もおられ、案内する私がびっくりする事があります。今年2月に、劇団民藝で「光の国から僕らのために」金城哲夫伝の公演が10日間東京で上演され、素晴らしい演出で感激しました。
是非、沖縄で再演をとお願いしている所です。
金城哲夫のふるさと 沖縄・南風原町脚本賞
女優・コーディネーター 桜井浩子
本年2016年は「ウルトラQ」「ウルトラマン」の放送から50年を経た節目の年であります。
この記念すべき年に、ウルトラマンシリーズの創世期の立役者の一人、
我らが金城哲夫さんの賞が、設立される!とのこと。
しかも、金城さんの故郷、南風原町にて!何と素敵な事でしょう!
金城さんのような才能を、若い皆さんが大切に育みながら、次世代に繋いでいって下さることを心よりお祈り申し上げます。
金城を継ぐ才能が発掘されることを切望する
金城哲夫研究会 代表 佐藤文彦
40年前、宇宙の彼方へ旅立つように昇天した脚本家の金城哲夫。沖縄出身ながら東京の円谷プロの企画文藝室長というポストにあった金城は、『ウルトラマン』をはじめ、多くのファンタジー作品をつくった。これらの作品が50年を経過しても色褪せず現代の子供達も熱狂させるのは、未来を見つめつつ作ってきた金城をはじめとした当時のスタッフやキャストたちの先見性があったからに違いない。
その後沖縄に戻った金城は、琉球時代を題材にした舞台やラジオドラマを数多く手掛け、今度は沖縄から本土や世界への発信を試みた。
「金城哲夫のふるさと 沖縄・南風原町脚本賞」では、金城を継ぐ才能が多く発掘されることを切望する。
沖縄の元気力
ジャーナリスト 森口豁
沖縄は今、大変元気が良い。
「オール沖縄」に象徴される新基地建設への抗いは、文字通り「島ぐるみ」だ。 諸悪の根源である軍事基地が無くならない限り、この「元気」は元気であり続けるだろう。
《うちなーんちゅ うしぇーてぃないびらんどー》
翁長雄志県知事が発したこの言葉は、ヤマトからの差別に立ち向かう沖縄人の魂の警鐘だ。
そして「元気」のもう一つは、文化に関して。沖縄島からは、いま多くのアーティストや表現者たちが自己表現の発信に忙しい。音楽、演劇、絵画に写真・映像から小説や詩歌の世界まで…。「沖縄人であることを」を隠して生きた、あの鬱屈した時代からの大反転である。時空をこえて羽ばたく「琉球」の、なんと眩しいことか。
金城哲夫脚本賞が、その琉球文化の土壌を耕し続ける者たちの精神の支えとなるであろうことを、僕は信じて疑わない。