織物工房が集まったまち
南風原町は琉球かすりや南風原花織をはじめ、さまざまな織物の産地として知られています。たくさんの工房・たくさんの職人が集まった「織物のまち」です。シャーラトントンと機織りの音が響き、糸や反物を野外で広げたりする姿が見られる風情あるエリアは、「かすりロード」と呼ばれる散策コースになっています。
琉球かすり:日本全国のかすりのルーツ
あらかじめ染め分けた糸を織り上げることで、幾何学模様をを表現するのがかすりの技法です。東南アジアから伝わったかすりは、琉球王国で盛んに織られるようになり、その後に江戸時代の日本へと伝わりました。
かすり織りは戦前まで沖縄各地でつくられていましたが、戦後は工房が集まる南風原を中心に織られるものを「琉球かすり」と呼ぶようになりました。
南風原花織:琉球王朝の祝い着として発展
複雑に織り上げた糸で、図柄を浮き上がらせるのが南風原花織です。一見すると刺繍と見まちがうような緻密な浮き柄は、長年に渡る修行と経験を積んできた職人だけがなせる技です。
かすりロードを楽しもう
たくさんの織物工房が集まった一角は、かすりロードと呼ばれる散策ルートになっています。風情ある街並みをながめて歩くのもよし、琉球かすり会館で美しい織物を鑑賞したり織物体験に挑戦するのもよし、沖縄の伝統工芸と触れ合える場所です。
織物製品コレクション
琉球かすり会館では、琉球かすりや南風原花織でつくられた着物や反物を展示しているほか、シャツ・ネクタイ・カバン・アクセサリーなどの展示・販売をしています。「織物のまち」を訪ねた記念にお立ち寄りください。