カテゴリー
金城哲夫脚本賞

審査員による講評 ”金城哲夫のふるさと 沖縄・南風原町脚本賞

審査員による講評

 

真喜屋 力(審査委員長)

「星空の秘密」が受賞した最大の要因は、登場人物の魅力と、舞台ならではの奇想天外な構成にあります。この人たちに会ってみたい、こんな展開を舞台で観たい。そんな魅力がきちんと描きこまれている。傑作というのはそういった要素の中に、きちんとテーマが仕込まれている時に生まれるものだと思います。
逆にいうと、惜しくも落選した作品の多くは、思いついた物語の仕掛けやトリック、あるいはテーマ的なセリフを発するのに一生懸命で、登場人物がただの道具のようにしか見えない作品が、意外と多かったと言えるでしょう。
登場人物を描き込めれば、観客は彼らに感情移入するので、ちょっとした喜怒哀楽でも、いっしょに心を揺さぶられることになります。また「星空の秘密」のように、途中から全く別のジャンルに変わってしまう急展開でも、登場人物のその場その場の反応が一貫していれば、驚きはしても違和感は感じないものなのです。と、そんな物語作りのセオリーを改めて確認できました。

とはいえ「星空の秘密」にも大きな欠点はあります。それは土地勘のないことがバレバレの無理のある設定です。しかし、物語の主要な要因ではなく、舞台化する上での改変を前提にすれば無視できる範囲ではありました。
同様に落選作品の中には、歴史的考証ができていない作品も多く、そういった作品はテーマは良くても、まちがった文化を後世に残すことになるため、選ぶ側としても用心せずにいられません。歴史を扱う場合は「鉄ぬ世」のような、どこか異世界の物語になっていることも、違和感なく見せるには重要な方法論かもしれません。
今年は36作品と、前年をはるかに上回る応募作が集まり、選びがいのある年でした。来年以降もチャレンジ精神のある素晴らしい作品が、より多く集まることを期待しております。


富田 めぐみ(審査委員)

幼い頃に熱狂したウルトラマンの作者である金城哲夫の名を冠した脚本賞の審査員を仰せつかり、嬉しいのと同時に身の引き締まる思いでした。金城哲夫作品は、豊かな大衆性で人気を博しましたが、根底には愛、友情、人間の愚かさ、自然との関係・・・など深いテーマが忍んでいます。子ども向けのエンターテイメントという枠におさまらない作品だったからこそ、多くの人々に愛され長く心に残っているのでしょう。金城哲夫の功績を讃え、彼に続くクリエイターを発掘し育てることが本賞の目的です。彼が挑み続けた「深く人間を描きながら、エンターテイメントとして楽しめる」そんな目線を核にして選考に臨みました。

応募作全体や入賞作については他の審査員も触れているかと思うので、私は特に印象に残った作品「妖火日(ようかびー)」について書くことにします。近未来のどこかの島という設定になっていますが、今の沖縄を表していることは明白です。少々風刺が効きすぎてるところもありますが、様々な困難を笑いに昇華し表現してきた沖縄らしさに溢れています。読んでいると、舞台の大先輩から聞いた話を思い出しました。

戦時中はウチナー口を使う事が制限され、戦意高揚へつながるような芝居を強要されていたそうです。しかし、そんな中でも人々が求めるものを舞台人は届け続けました。慣れない日本語台本を書き、厳しい検閲にもめげず、上演中に監視役が抜き打ちで来ると、「マヤー(猫)が来た!」と誰かが舞台に知らせて踊りに切り替え、いなくなると再び芝居を上演する。そんなことを繰り返していたのだそうです。苦しい生活の中で、人々は芝居を欲し、舞台人たちも命がけで舞台に立っていたのです。芝居は人々の暮らしになくてはならないもので、心の支えとなっていました。

のど越しのよいものが好まれる昨今、舞台や映像の世界でも難しい話題は避けられ、わかりやすいものが量産される傾向にあります。消費されていくだけのエンターテイメントが溢れる中、「妖火日」をはじめとして、ユーモアに包まれた骨太の作品を書く意思と術を持った劇作家がいることに大いに感銘を受けました。一見豊かに見える現代ですが、満たされない心を持つ人々は少なくないと思います。今に生きる人に寄り添い、励まし、鼓舞するような芝居を届けていく使命が私たちにはあります。そしてそれを実現できる才能が放つ光を、本賞を通して確かに感じることができました。


嘉数 道彦(審査委員)

観客や視聴者を圧倒するほどのパワー溢れる作品の中に、弱者の視点や様々な問題提起が盛り込まれた魅力的な金城哲夫作品。そんな作者にあやかって、出身地・南風原の地から、新たな戯曲を誕生させようという画期的な企画に携わることができ、私自身、多くの作品に出会うことが出来ました。ありがとうございました。
作者自身の内に秘めたテーマを、どのように観客席へ伝えるか、それは決して容易なことではありません。今回、あらためて、感じさせられました。読み物としてではなく、生身の人間が演じ上げ、観客席と共に感動を創り上げることは、戯曲の完成後、様々な力を得た上で、舞台へ上げられることになります。金城哲夫という作者は、テレビドラマ、沖縄芝居、演劇など各ジャンルの特性を熟知した上で、実に様々な脚本を手掛けており、それがいずれの場においても功を奏したといえると思います。今回は、舞台での上演という前提のもと、審査を進めましたが、舞台作品としてではなく、映画やテレビドラマとして具現化すれば、大変素敵な作品に仕上がるであろうと感じる作品も多くありました。
「星空の秘密」は、自然とストーリーに惹きこまれていく強さを持ち合わせた作品でした。それは単純なようですが、大胆・斬新ということ以上に、実際はかなり難しいことかもしれません。二人の中学生を軸に、沖縄の過去、歴史を扱いつつ、重くなりがちな内容もそう感じさせることなく、主要な登場人物、個性豊かな人物を、県外出身として複数おくことも、物語を膨らまし、幅広い観客層に受け入れやすい設定となっていると思います。南風原、沖縄から発信する一作品として、沖縄の風土、文化をさらに良い形で取り入れ、工夫を重ね、舞台化されることを望みます。
沖縄の様々な地域性、多様な文化の要素を踏まえた上で、随所にその面白さをユーモアたっぷりに散りばめつつ描いた「妖化火」。個性的な着眼点の面白さを残しつつ、舞台化にあたっては、演出的な視点を交えて構成を含め練り直しを図ることで、新たな沖縄芝居の可能性を見出す演劇になると感じました。
タイムスリップ、過去と現代の行き来という設定は、今回他の作品にも多く見られましたが、「鉄の世」では、石器時代という時代設定、軸となるキジムナーの存在、その描かれ方が秀逸だと感じました。テレビや映画等の視覚的な演出手法でなく、舞台演劇としての表現に焦点をあて、今一度ブラッシュアップすることでより作品の完成度が増すのではと思います。

戯曲を書きあげるという大変地道で、かつ孤独との戦いを重ね、金城哲夫は多くの人々に夢と希望を与えてきました。生みの苦しみは、やがて夢と希望を観客に与えることの出来る、この上ない素敵な喜びに変わります。入賞作品に限らず、今回応募くださった作品が、作者自身の思いや信念を決して曲げることのない範囲で、多様な角度からの見直し、練り直しを重ね、多くの観客の共感と感動を呼ぶ戯曲として、今後上演されていくことを希望致します。


新垣 敏(審査委員)

全国からの応募で創造性にとんだ脚本が30本以上もあり驚きです。読む度にくすぐられ掻き立てられる感性、ほとんどが演ずる役者の負担を抜きに自由に書かれたのだろうと想像します。
タイムスリップもの、オキナワと沖縄、ガマといくさ、チャンプルークラシックストーリー、内面に潜む真実と偽り描写、ミステリアスとユーモア、定番のキジムナーもついにスマホSNSを使うまでになったのかと。
時空と登場人物設定、起承転結などの概念にとらわれず繰り出されるセリフの宝石箱の中から隠し味を創造しながら、最後の作品を選ぶことの難しさ。正直、選考委員として今回も眠れない夜が続きました。
大賞の「星空の秘密」、関西弁のセリフ仕立てドタバタ展開にとまどいながらもセピア色した沖縄海洋博時代の風景を思い出しながら読ませてもらいました。南風原のうみんちゅ具志堅星人、九州で事業主(ぬし)をしている地元(沖縄)の有力者、壺ヒーロー「ウフアミー」など奇想天外キャラと仮想現実がチャンプルーになり、重くなり過ぎない沖縄戦のシコリを垣間見た印象です。脚本のスリム化は否めないが逆にキャラを前面に舞台化してみると楽しめる作品なのではないでしょうか。
「鉄ぬ世」は、大昔を行き来するタイムスリップもの。過去と近世、単なる塊としての鉄の対局にある時代の塊、ふたつの自分、揺るがないマブイ、鉄が人を支配するのか、人の心が悪の道具に変えるのか、「繋がる」ことに意味合いを持たせた作品だと思う。最終選考に残った作品のひとつとして舞台化を期待します。
「妖火日」老人介護施設を背景にウチナーの歴史や社会的政治的背景をも描写させ読み手に一石投じるテーマ性のある作品かと思います。スーヤヌパーパー、ウンタマギルー、アンダケーボージャーはなつかしいですね。
「心霊ツアーIN沖縄」観光目的だけではなくパワースポット目当てに沖縄を訪れる多くの方がいますが、悲しい歴史が染みこんだこの土地を知り、実際にウタキやグスク、ガマの空気や匂い、訴えを感じたあとで読み直すと、より作品の深いテーマがみえてくるのかと思います。
最後になりましたが、応募して下さったすべての皆様には、敬意と感謝の気持ちでいっぱいです。本当にありがとうございました。


親泊 賢次(審査委員)

大賞そして佳作を受賞された3作品はどれも魅力的な作品です。心から沢山の人に観劇して欲しいと思える旨を重点に置きながら選考させていただきました。それぞれに自評を述べたいと思います。

大賞受賞作品「星空の秘密」
魅力的な登場人物や設定の上手さ、的確なト書き。拝読中はまるで上演中の舞台を観劇しているようで役者の表情や声まで聞こえてくるようでした。とても良い脚本で構成力の確かさやセンスの良さを感じます。
14歳の少女がある少年との出会いをきっかけに成長していく姿を三世代に渡る家族関係を絡めながら優しく丁寧にユーモアを交えながら描いています。
過去から学び目先の事象だけに囚われず前向きに生きる為に大切なモノは何なのか。
作品に落とし込まれたテーマやプロット自体が、故・金城哲夫氏への愛情溢れるオマージュになっていることも感慨深く感じました。沢山の人々に観て欲しい作品です。

佳作受賞作品「妖火日」
笑いあり、涙あり、風刺ありと今回の公募作品の中で突出して沖縄らしさが満載で本当の沖縄の時間が流れていると感じさせてくれる良く出来た脚本です。ほとんどの会話が沖縄の島言葉である沖縄口で語られていることに作者の熱い思い、今の時代においてこの作品の存在意義を強く感じます。琉球から大和世、アメリカ世から日本復帰と幾つもの世を生き抜いてきた先人達の逞しさや優しさ、ユーモアに満ちた精神の尊さやそれを受け継いでいくことの大切さを思い出させてくれる作品です。説明的な台詞や描写が少し気になるので人間の持つ躍動感や生々しさを生かせるエピソードを盛り込めたら対比が効いて更に良くなると思います。

佳作受賞作品「鉄(くるがに)の世」
この島に産まれ生きていることの意義、国家と個人の関係性、現実を歪んだ世界へと変えてしまう戦争そして愛。長く世界中で描かれ続けている普遍的なテーマであるにもかかわらず沖縄が舞台である事でそのテーマは更に深みを増し鮮烈な印象と感動を与えてくれる作品になっています。プロットに仕込まれたシンプルで骨太なテーマ、その力に翻弄されながら生き抜く主人公達の姿は現実世界の理りのなかで翻弄されながら生きている私達そのものだからでしょう。
舞台脚本としては洗練さが足りない部分も感じますがそれさえも世界観を構築する手段としてあるのでは?と感じるほど戯曲作品としての魅力が充分にあり、たくさんの可能性に満ちた作品だと思います。

カテゴリー
金城哲夫脚本賞

審査員による講評 ”金城哲夫のふるさと 沖縄・南風原町脚本賞

審査員による講評

 

真喜屋 力(審査委員長)

「星空の秘密」が受賞した最大の要因は、登場人物の魅力と、舞台ならではの奇想天外な構成にあります。この人たちに会ってみたい、こんな展開を舞台で観たい。そんな魅力がきちんと描きこまれている。傑作というのはそういった要素の中に、きちんとテーマが仕込まれている時に生まれるものだと思います。
逆にいうと、惜しくも落選した作品の多くは、思いついた物語の仕掛けやトリック、あるいはテーマ的なセリフを発するのに一生懸命で、登場人物がただの道具のようにしか見えない作品が、意外と多かったと言えるでしょう。
登場人物を描き込めれば、観客は彼らに感情移入するので、ちょっとした喜怒哀楽でも、いっしょに心を揺さぶられることになります。また「星空の秘密」のように、途中から全く別のジャンルに変わってしまう急展開でも、登場人物のその場その場の反応が一貫していれば、驚きはしても違和感は感じないものなのです。と、そんな物語作りのセオリーを改めて確認できました。

とはいえ「星空の秘密」にも大きな欠点はあります。それは土地勘のないことがバレバレの無理のある設定です。しかし、物語の主要な要因ではなく、舞台化する上での改変を前提にすれば無視できる範囲ではありました。
同様に落選作品の中には、歴史的考証ができていない作品も多く、そういった作品はテーマは良くても、まちがった文化を後世に残すことになるため、選ぶ側としても用心せずにいられません。歴史を扱う場合は「鉄ぬ世」のような、どこか異世界の物語になっていることも、違和感なく見せるには重要な方法論かもしれません。
今年は36作品と、前年をはるかに上回る応募作が集まり、選びがいのある年でした。来年以降もチャレンジ精神のある素晴らしい作品が、より多く集まることを期待しております。


富田 めぐみ(審査委員)

幼い頃に熱狂したウルトラマンの作者である金城哲夫の名を冠した脚本賞の審査員を仰せつかり、嬉しいのと同時に身の引き締まる思いでした。金城哲夫作品は、豊かな大衆性で人気を博しましたが、根底には愛、友情、人間の愚かさ、自然との関係・・・など深いテーマが忍んでいます。子ども向けのエンターテイメントという枠におさまらない作品だったからこそ、多くの人々に愛され長く心に残っているのでしょう。金城哲夫の功績を讃え、彼に続くクリエイターを発掘し育てることが本賞の目的です。彼が挑み続けた「深く人間を描きながら、エンターテイメントとして楽しめる」そんな目線を核にして選考に臨みました。

応募作全体や入賞作については他の審査員も触れているかと思うので、私は特に印象に残った作品「妖火日(ようかびー)」について書くことにします。近未来のどこかの島という設定になっていますが、今の沖縄を表していることは明白です。少々風刺が効きすぎてるところもありますが、様々な困難を笑いに昇華し表現してきた沖縄らしさに溢れています。読んでいると、舞台の大先輩から聞いた話を思い出しました。

戦時中はウチナー口を使う事が制限され、戦意高揚へつながるような芝居を強要されていたそうです。しかし、そんな中でも人々が求めるものを舞台人は届け続けました。慣れない日本語台本を書き、厳しい検閲にもめげず、上演中に監視役が抜き打ちで来ると、「マヤー(猫)が来た!」と誰かが舞台に知らせて踊りに切り替え、いなくなると再び芝居を上演する。そんなことを繰り返していたのだそうです。苦しい生活の中で、人々は芝居を欲し、舞台人たちも命がけで舞台に立っていたのです。芝居は人々の暮らしになくてはならないもので、心の支えとなっていました。

のど越しのよいものが好まれる昨今、舞台や映像の世界でも難しい話題は避けられ、わかりやすいものが量産される傾向にあります。消費されていくだけのエンターテイメントが溢れる中、「妖火日」をはじめとして、ユーモアに包まれた骨太の作品を書く意思と術を持った劇作家がいることに大いに感銘を受けました。一見豊かに見える現代ですが、満たされない心を持つ人々は少なくないと思います。今に生きる人に寄り添い、励まし、鼓舞するような芝居を届けていく使命が私たちにはあります。そしてそれを実現できる才能が放つ光を、本賞を通して確かに感じることができました。


嘉数 道彦(審査委員)

観客や視聴者を圧倒するほどのパワー溢れる作品の中に、弱者の視点や様々な問題提起が盛り込まれた魅力的な金城哲夫作品。そんな作者にあやかって、出身地・南風原の地から、新たな戯曲を誕生させようという画期的な企画に携わることができ、私自身、多くの作品に出会うことが出来ました。ありがとうございました。
作者自身の内に秘めたテーマを、どのように観客席へ伝えるか、それは決して容易なことではありません。今回、あらためて、感じさせられました。読み物としてではなく、生身の人間が演じ上げ、観客席と共に感動を創り上げることは、戯曲の完成後、様々な力を得た上で、舞台へ上げられることになります。金城哲夫という作者は、テレビドラマ、沖縄芝居、演劇など各ジャンルの特性を熟知した上で、実に様々な脚本を手掛けており、それがいずれの場においても功を奏したといえると思います。今回は、舞台での上演という前提のもと、審査を進めましたが、舞台作品としてではなく、映画やテレビドラマとして具現化すれば、大変素敵な作品に仕上がるであろうと感じる作品も多くありました。
「星空の秘密」は、自然とストーリーに惹きこまれていく強さを持ち合わせた作品でした。それは単純なようですが、大胆・斬新ということ以上に、実際はかなり難しいことかもしれません。二人の中学生を軸に、沖縄の過去、歴史を扱いつつ、重くなりがちな内容もそう感じさせることなく、主要な登場人物、個性豊かな人物を、県外出身として複数おくことも、物語を膨らまし、幅広い観客層に受け入れやすい設定となっていると思います。南風原、沖縄から発信する一作品として、沖縄の風土、文化をさらに良い形で取り入れ、工夫を重ね、舞台化されることを望みます。
沖縄の様々な地域性、多様な文化の要素を踏まえた上で、随所にその面白さをユーモアたっぷりに散りばめつつ描いた「妖化火」。個性的な着眼点の面白さを残しつつ、舞台化にあたっては、演出的な視点を交えて構成を含め練り直しを図ることで、新たな沖縄芝居の可能性を見出す演劇になると感じました。
タイムスリップ、過去と現代の行き来という設定は、今回他の作品にも多く見られましたが、「鉄の世」では、石器時代という時代設定、軸となるキジムナーの存在、その描かれ方が秀逸だと感じました。テレビや映画等の視覚的な演出手法でなく、舞台演劇としての表現に焦点をあて、今一度ブラッシュアップすることでより作品の完成度が増すのではと思います。

戯曲を書きあげるという大変地道で、かつ孤独との戦いを重ね、金城哲夫は多くの人々に夢と希望を与えてきました。生みの苦しみは、やがて夢と希望を観客に与えることの出来る、この上ない素敵な喜びに変わります。入賞作品に限らず、今回応募くださった作品が、作者自身の思いや信念を決して曲げることのない範囲で、多様な角度からの見直し、練り直しを重ね、多くの観客の共感と感動を呼ぶ戯曲として、今後上演されていくことを希望致します。


新垣 敏(審査委員)

全国からの応募で創造性にとんだ脚本が30本以上もあり驚きです。読む度にくすぐられ掻き立てられる感性、ほとんどが演ずる役者の負担を抜きに自由に書かれたのだろうと想像します。
タイムスリップもの、オキナワと沖縄、ガマといくさ、チャンプルークラシックストーリー、内面に潜む真実と偽り描写、ミステリアスとユーモア、定番のキジムナーもついにスマホSNSを使うまでになったのかと。
時空と登場人物設定、起承転結などの概念にとらわれず繰り出されるセリフの宝石箱の中から隠し味を創造しながら、最後の作品を選ぶことの難しさ。正直、選考委員として今回も眠れない夜が続きました。
大賞の「星空の秘密」、関西弁のセリフ仕立てドタバタ展開にとまどいながらもセピア色した沖縄海洋博時代の風景を思い出しながら読ませてもらいました。南風原のうみんちゅ具志堅星人、九州で事業主(ぬし)をしている地元(沖縄)の有力者、壺ヒーロー「ウフアミー」など奇想天外キャラと仮想現実がチャンプルーになり、重くなり過ぎない沖縄戦のシコリを垣間見た印象です。脚本のスリム化は否めないが逆にキャラを前面に舞台化してみると楽しめる作品なのではないでしょうか。
「鉄ぬ世」は、大昔を行き来するタイムスリップもの。過去と近世、単なる塊としての鉄の対局にある時代の塊、ふたつの自分、揺るがないマブイ、鉄が人を支配するのか、人の心が悪の道具に変えるのか、「繋がる」ことに意味合いを持たせた作品だと思う。最終選考に残った作品のひとつとして舞台化を期待します。
「妖火日」老人介護施設を背景にウチナーの歴史や社会的政治的背景をも描写させ読み手に一石投じるテーマ性のある作品かと思います。スーヤヌパーパー、ウンタマギルー、アンダケーボージャーはなつかしいですね。
「心霊ツアーIN沖縄」観光目的だけではなくパワースポット目当てに沖縄を訪れる多くの方がいますが、悲しい歴史が染みこんだこの土地を知り、実際にウタキやグスク、ガマの空気や匂い、訴えを感じたあとで読み直すと、より作品の深いテーマがみえてくるのかと思います。
最後になりましたが、応募して下さったすべての皆様には、敬意と感謝の気持ちでいっぱいです。本当にありがとうございました。


親泊 賢次(審査委員)

大賞そして佳作を受賞された3作品はどれも魅力的な作品です。心から沢山の人に観劇して欲しいと思える旨を重点に置きながら選考させていただきました。それぞれに自評を述べたいと思います。

大賞受賞作品「星空の秘密」
魅力的な登場人物や設定の上手さ、的確なト書き。拝読中はまるで上演中の舞台を観劇しているようで役者の表情や声まで聞こえてくるようでした。とても良い脚本で構成力の確かさやセンスの良さを感じます。
14歳の少女がある少年との出会いをきっかけに成長していく姿を三世代に渡る家族関係を絡めながら優しく丁寧にユーモアを交えながら描いています。
過去から学び目先の事象だけに囚われず前向きに生きる為に大切なモノは何なのか。
作品に落とし込まれたテーマやプロット自体が、故・金城哲夫氏への愛情溢れるオマージュになっていることも感慨深く感じました。沢山の人々に観て欲しい作品です。

佳作受賞作品「妖火日」
笑いあり、涙あり、風刺ありと今回の公募作品の中で突出して沖縄らしさが満載で本当の沖縄の時間が流れていると感じさせてくれる良く出来た脚本です。ほとんどの会話が沖縄の島言葉である沖縄口で語られていることに作者の熱い思い、今の時代においてこの作品の存在意義を強く感じます。琉球から大和世、アメリカ世から日本復帰と幾つもの世を生き抜いてきた先人達の逞しさや優しさ、ユーモアに満ちた精神の尊さやそれを受け継いでいくことの大切さを思い出させてくれる作品です。説明的な台詞や描写が少し気になるので人間の持つ躍動感や生々しさを生かせるエピソードを盛り込めたら対比が効いて更に良くなると思います。

佳作受賞作品「鉄(くるがに)の世」
この島に産まれ生きていることの意義、国家と個人の関係性、現実を歪んだ世界へと変えてしまう戦争そして愛。長く世界中で描かれ続けている普遍的なテーマであるにもかかわらず沖縄が舞台である事でそのテーマは更に深みを増し鮮烈な印象と感動を与えてくれる作品になっています。プロットに仕込まれたシンプルで骨太なテーマ、その力に翻弄されながら生き抜く主人公達の姿は現実世界の理りのなかで翻弄されながら生きている私達そのものだからでしょう。
舞台脚本としては洗練さが足りない部分も感じますがそれさえも世界観を構築する手段としてあるのでは?と感じるほど戯曲作品としての魅力が充分にあり、たくさんの可能性に満ちた作品だと思います。

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未分類 ヒーローの町南風原

脚本募集 ヒーローの町はえばる

1.主旨

沖縄県「南風原町」には数多くの伝説が残されています。与那覇の『浦島太郎伝説』、宮城の『天女の羽衣伝説』などその場所に残る史跡とともに親から子へ、子から孫へと代々伝えられてきました。その中でもより人々の心に色濃く残る「飛び安里」。200年もの昔、「鳥のように空を飛ぶ」ことに夢とロマンをかけ、ついにはその夢を叶えた男の物語です。南風原町ヒーロー脚本賞ではその男を顕彰し「飛び安里」の脚本を募集、それを子供や一般に広く演じてもらうことを通して、情熱を燃やし、夢を叶えるため決して諦めない心の強さ、未来への希望をもつ大切さを後世に伝えていきたいと考え、実施します。

2.形式

ジャンルは舞台劇とし、一般が広く上演できるものとする。

3.応募条件
  1. 県内在住のプロ・アマチュア/年齢を問わず応募できます。
  2. 応募作品は公序良俗に反しないものに限ります。
  3. 応募作品数は1人1点とします。
  4. 各賞に選ばれた場合、授賞式に参加していただきます。
4.募集内容

日本語又はウチナーグチによる「飛び安里」のオリジナル舞台演劇脚本。作品は上演時間60分程度の作品とします。フィクション・ノンフィクションは問いません。尚、舞台化にあたり脚色を加える可能性があります。ご了承ください。

5.応募形式

日本語又はウチナーグチによる脚本形式かつ未発表のオリジナル作品に限ります。字数は、400字詰原稿用紙100枚程度とします。ワープロ・パソコン原稿は20字×20行で、無地用紙に印字すること。作品には表紙にタイトル、枚数、氏名、年齢、住所、電話番号を明記し、2枚目に400字以内のあらすじを添付すること。原稿は縦書きとし、右肩を綴じ通し頁番号をふり、下記の宛先に郵送。

6.応募開始

2015年2月21日(土)

7.締め切り

 2015年5月31日(日)当日消印有効

8.発表

2015年 7月末

9.審査員

赤嶺 政信(琉球大学法文学部国際言語文化学科教授)
真喜屋 力(映画監督)
富田 めぐみ(舞台演出家、ラジオパーソナリティなど)
新垣 敏(黄金森劇団) (※順不同)

10.賞金

優秀賞  10万円(1点)
佳作     3万円(2点)

11.お問い合わせ・送付先

〒901-1112 沖縄県島尻郡南風原町本部158
一般社団法人南風原町観光協会
TEL:098-851-7273 FAX:098-851-7109
ホームページ:http://www.haebaru-kankou.jp/

12.主催

一般社団法人 南風原町観光協会

13.後援

南風原町、南風原町教育委員会、南風原町商工会、株式会社琉球新報社、株式会社沖縄タイムス社、琉球放送株式会社、沖縄テレビ放送株式会社、琉球朝日放送株式会社 (※順不同)

14.著作権

受賞作品の著作権及び上演権は、主催者に帰属します。

15.注意事項

選考及び結果に関わる問合せについては返答しません。
要網に従わない作品については選考の対象外とします。
応募提出物は返却しません。

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未分類 ヒーローの町南風原

審査員による講評 ヒーローの町はえばる

 

赤嶺 政信(審査委員長)

 南風原町観光協会の方から「南風原町ヒーロー脚本賞」の審査委員への就任依頼を受けたときは、演劇や脚本の審査などに関わったことは全くないので、「専門外だから」とお断りをした。2回目に話がきたときには、時代考証の部分をお願いしますという話になっており、私の専門は歴史学ではなく民俗学なのだが、時代考証ならお役に立てるかもしれないと思い、引き受けることにした。
関連資料が極端に少ないなかで応募する人はいるのだろうかと思っていたので、13件という応募件数の多さに驚いた。初回の会議で13本から5本に絞り込む作業をしたが、自分と他の3名の委員(演劇の専門家)との間に大きな意見の相違がなくて一安心した。
優秀賞の「飛べ若人!夢をつかめ!」は、「飛び安里」が生きた時代ではなく現代の高校が舞台という異色な作品だが、比較的数の多い登場人物をうまく絡ませながら、物語がスムーズに展開していることが好印象となった。また、「飛び安里」のチャレンジ精神を現代の若者が継承することの大切さが感動的に伝わる点も良く、そのメッセージの表現にシマ言葉が活用されているのも良いアイディアだと感じた。
佳作の「飛び安里」は、周当と源次郎との交流を軸にした話で、話の展開に無理を感じないのが私には好印象だったが、同じく佳作の「イチャリバ飛び安里」は、いくつかの点で不満を感じた。「だーる」「ジョッピー」といった若者言葉が多用されていることもあってか、全体的にギスギスとした感じが気になった。また、津嘉山の綱引き場面を登場させたのはいいアイディアだと評価できるが、描写されている綱引きが、実際の津嘉山の綱引きの内容と合わない点がいくつかあるのは残念である。
特別賞の「飛び安里」は、会話がすべてシマ言葉仕立てになっている作品である。「自由(じまま)に天飛」、「天飛ぶる夢(いみ)」といった気になる用法もあったが、シマ言葉は概ね正確に用いられていると判断でき、この作品が将来的にシマ言葉の継承に役立つ可能性があることを評価した。さらに、周當のたゆまぬ努力と、家族や周囲の仲間の協力によって夢が実現していくという筋書きは感動的であり、津嘉山の大綱引きの場面とそこでの周當による花火打ち上げの場面を導入しているのは、地元性をアピールするのに効果的だと感じた。


富田 めぐみ(審査委員)

 優秀賞の「飛べ若人!夢をつかめ!」は、"飛び安里魂"を最も感じた作品。伝えられてきた飛び安里エピソードを戯曲に練り込んだ応募作が多い中、現代の青春群像劇が受賞となった。困難を仲間や家族と乗り越えていく姿、チャレンジ精神が飛び安里と重なる。演劇部の設定、起承転結に富んだ物語運びが見事。劇中劇で切り取った飛び安里ストーリーの分量、ウチナー口のバランス、台詞の練り上げ等を若干要するかと思うが、舞台化を期待する。
佳作の「イチャリバ飛び安里」はタイムスリップもの。周當(飛び安里)と現代から来た勇樹の会話が続く中、バジル・ホールが登場する。時代考証では疑問だがカタコト英語のユニークな場面になっている。ドラマチックな出来事ではなく、台詞で進める本作のような場合、より魅力的な人物像や台詞、フィクションとノンフィクションのバランスなどが問われる。特産のヘチマや綱引きなど、南風原地域の話題が多く盛り込まれた点は評価したい。
もう1点の佳作「飛び安里」は舞台イメージが鮮明な作品で、場所、季節、人物の衣装や髪型、美術、小道具などが具体的に示されている。周當が、花火師の仕事に真摯に向き合い、苦悩し、仲間や家族と共に困難な仕事を成し遂げていく過程が丁寧に描かれ、「飛ぶ」という大きな夢に対しても誠に真剣であることの証になっている。クライマックスの飛行シーンが、周當の独白によって説明調になっているところが惜しい。
特別賞の「飛び安里」は、全編ウチナー口の台詞。100ページに及ぶ作品中の漢字にはウチナー口の読み仮名が添えられ「次世代に正しいウチナー口を継承したい」という思いも感じられ感銘を受けた。家族や友人によって微妙に使い分けられる敬語・謙譲語やウチナー口独特の言い回しから、当時の関係性、コミュニティーの姿、哲学などたいへん豊かな時代性が感じられる作品。舞台転換が唐突な暗転・明転なのが残念。ウチナー口ネイティブ世代の旺盛な創作意欲に感服。
初めてのヒーロー脚本賞募集に、コメディー、ファンタジー、サスペンス・・・と多様な表現で多くの応募があったことはとても喜ばしい。今回、惜しくも入選を逃した作品の中にも、光るアイディアやキャラクターが見られ、人形劇やアニメーション映画にすると面白いかもしれないという作品もあった。応募者の年齢や職業も様々で、まだまだ多くの才能が花開く可能性があることを感じた。
偉大な脚本家・金城哲夫を輩出した南風原町で生まれた脚本賞を機に、次世代の脚本家の誕生、育成に期待したい。


真喜屋 力(審査委員)

 ライト兄弟よりも先に空を飛んだという歴史のヒーロー「飛び安里」の伝説をテーマに書かれた13本の力作に目を通した。そのほとんどが、当然ながら「飛び安里」本人の歴史的なストーリーを主軸に進行していた。
一方、優秀賞を受賞した国吉氏の作品『飛べ若人!夢をつかめ!』は、現代の高校生たちを主人公に設定し、彼らが『飛び安里』の演劇を演じるまでの姿を描いた現代の青春ドラマとして再構築されている。もちろん、そのユニークさが評価の対象になってはいるが、それは諸刃の剣でもあり、評価が割れた部分もそこにあった。しかし、他の作品と比較しても、『飛び安里』のもっとも魅力的な要素である〈飛ぶ〉という瞬間の高揚感がきっちりと描き出されており、素朴ではあるが現代のヒーローを描き出していたと言えよう。金城哲生誕記念ということもあり、県内外を問わず上演も期待できる、魅力的な作品として可能性を感じさせるものであった。
佳作となった村上氏の『イチャリバ 飛び安里』は、現代の子どもがタイムスリップして、飛び安里に空を飛ぶヒントを与えると言う作品。リアルな会話が突出して魅力的だったが、物語展開にムリな部分が多く、タイトルにもある『イチャリバチョーデー」というテーマも、具体的なエピソードがないままで、とってつけた感じになったのが大きな減点となった。また、長所のはずのセリフ回しに頼りすぎた感じがあり、アクションやエピソードがものたりない、密度の低い冗長な作品になってしまったのが残念だ。
もう一本の佳作、栄野川氏の『飛び安里』はクライマックスの飛行シーンが魅力的だった。しかし、飛ぶまでの盛り上げが成功していたかと言うと疑問点はある。さまざまなエピソードを工夫しているのだが、説明的なセリフが多く、ラストシーンまでが間延びしてしまっていたのが残念な一本だった。
さらに新垣氏の『飛び安里』は、全編を方言で執筆したということで特別賞を設定させていただいた。挑戦的な試みと、今後のコンテストでも同様の手法が生れてくることを期待しての受賞である。


新垣 敏(審査委員)

 応募13作という数は多くの皆様の関心の高さと興味をもって頂いた証拠であり、どの作品も飛び安里が書かせたであろうごとく強い意気込み気迫が感じられ、それが脚本の表情ある文字に表れていました。時には驚き笑い心をくすぐり、奇想天外な感性バトルの作品選定には審査委員として心躍るものがありまた。熱心に時代背景や史実に固執するあまり説明的な箇所も多少ありましたが、セリフ仕立て創作台本の難しさへ挑戦したという意味でどの作品に対しても称えたいと思います。
優秀作は高校演劇部員同士が「イキオイ」と「なんとなく」の両風船をはらんでいるかの様に、はじけそうで、そうならないもどかしさの印象もありましたが、次第に飛び安里神話のパズルに翻弄され、ぶつかりあっていく中で夢を膨らませていくイマ風の若者たちが投影されていたかと思います。劇中劇をとおして若人の夢をどう舞台表現されるのか新鮮味をもって期待したい。
佳作「イチャリバ」の少年たちが紙ひこうきを飛ばす入りは、なつかしい原風景を連想させ髙津嘉山の落とし穴にでも落ちてタイムスリップするのかと広い世界観へ希望を抱いて読んでいました。途中、キツイセリフ言葉がありましたが周当と勇樹が工夫しながら空への希望を見出すあたり、またバジルホールも登場させるワクワク感はユニークで面白い。 
もうひとつの佳作「飛び安里」は、少年期=カマド&ジロウが空へあこがれ成長とともに学問に励み努力を重ねる一方、たびたび事故にあう不運な男としての一面ものぞかせている。それでも屈せず公認の花火師として清国の船出演出を大仕掛けで演出し国王や大衆からの信頼と誇りを大成していく様は圧巻。花火師としての主役の位置付け、それぞれの登場人物もしっかり描かれ、ストーリー性もある作品かと思う。飛び安里として空から見たふるさとの描写も弁ガ岳、聞得大君がみえるといった表現は、自分も飛んでいるかの様で醍醐味感あふれる内容でありました。何よりタマシヌギタのは、あとで知った作者の年齢が81才ということ。物語、芝居仕立て、登場キャラ、構成展開など、大先輩に対してではありますが人間の感性は無限に一生成長し続けることに共感し、個人的に称賛の泡盛酌み交わしながらウチナー談義に酔いしれたいものであります。
特別賞作品は唯一全編ウチナー口で書かれた作品で作者の郷土愛シマーグワーへの気概、情熱、チムドンドン指数があがり称賛に値するものです。舞台作品のひとつとして郷土劇風にアレンジできる可能性を秘めた作品ではないかと思います。

 

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広報誌「ありんくりん」

「ありんくりん」2014年12月号(Vol.16)発行しました。

  11月22日に開催された救急救命講習会の様子や飛び安里凧上げ大会の告知など11月のニュースを中心にお送りしています。 画像をクリックしてお読みください。

 

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応募作品発表!

フォトコンテスト 川柳コンテスト応募作品発表!

 

2014年の「フォトコンテスト」「川柳コンテスト」は募集を締め切りました。南風原町の観光を盛り上げようとする熱意のこもった作品を多数ご応募いただきました。皆さまのご協力に心から感謝いたします。
優秀賞・佳作の発表は2014年11月1~2日の「はえばるふるさと博覧会2014」会場にて発表いたします。このコーナーでは、ご応募いただいた全作品をご覧いただけます。

 
フォトコンテスト 作品応募はこちら 川柳コンテスト 作品応募はこちら
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「はえばる新発見!! 南風原町観光提案フォトコンテスト」 応募作品

2014年「はえばる新発見 南風原町観光提案 フォトコンテスト」へのご応募、ありがとうございました。
南風原町をはじめ沖縄県内各地からご投稿をいただき、応募者数は38名、作品数は83となりました。
 
南風原町の名所・旧跡を撮影したものあり、琉球かすりや綱曳きなど伝統を題材にしたものあり、町民や子供たちの活き活きとした姿をとらえたものありと、バラエティに富んだ作品が集まりました。南風原町内に住むスタッフでさえ「えっ こんな風景があったのか?」と驚いた写真が何点もありました。
 
優秀賞・佳作については、2014年11月1日(土)~2日(日)の「第18回南風原ふるさと博覧会」にて発表いたします。
 

一般部門

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ジュニア部門

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「はえばる新発見!! 南風原町観光提案川柳コンテスト」 応募作品

川柳コンテスト応募作品発表!

 

2014年「はえばる新発見 南風原町観光提案 川柳コンテスト」へのご応募、ありがとうございました。
日本全国から予想を大幅に上回る投稿が集まり、応募者数は169名、作品数は400以上になりました。
たくさんの方々が南風原町に興味を持ち、町の特徴について調べ、川柳にしていただいたことに、審査員一堂が深く感激しております。南風原町を知っていただく良い機会になったと考えます。

2014年11月1日(土)~2日(日)の「第18回南風原ふるさと博覧会」会場にて、全投稿作品を展示いたします。また全投稿者にたいして感謝文と記念品を郵送いたします。

優秀賞・佳作は、「第18回南風原ふるさと博覧会」の来場者による投票で決定します。
ただし誠に勝手ながら、来場者が膨大な全作品を読み比べるのは難しいと判断し、審査員による第一次審査で選抜された下記36作品のなかから来場者投票をおこなうことにいたしました。ご了承をお願いいたします。

作品 投稿者の住所
南風原で 恋の綱曳き してみんか 東京都
南風原を 読めずに名を売る 南風原町 岐阜県
南風原の 空に世界史 飛び安里 神奈川県
ウルトラの ヒーローの種 かぼっちゃに 宮城県
南風原へ行ってみたいな風に乗り 佐賀県
読みづらい されど魅力の 南風原町 福岡県
思い出を かすりロードで 織るも良し 熊本県
「あなたへ」と かすりと愛を 織り込んで  兵庫県
かぼちゃだと  甘くみてたら  甘すぎる 大阪府
忘れもの かすりロードで 探す旅 千葉県
南風原で かすりの君に 惚れ直す 埼玉県
ビューリーズ 南風原町の AKB 沖縄県南風原町
漢検の テストには出ない 南風原町 大阪府
南風原の 空に非戦の 声がする 東京都
忘れない 平和の郷で 手を合わす 広島県
機織りの シャーウトントン 響くまち 滋賀県
はるばると ヒーロー南風原 三分間 栃木県
幻の 南瓜探しに 南風原へ 東京都
町の名が読めない人も来て欲しい 神奈川県
南風原へ片道切符の着地点 徳島県
飛び安里 空を泳いだ 南風原で  埼玉県
かすりみち 柄の模様を しめくくり 沖縄県南風原町
よめぬ名の 町のいまでは よめになり 長崎県
南風原で平和の良さを知った旅 茨城県
絣着て ちょっと美人に なれる町  茨城県
なんと読む そこから南風原 旅始め 秋田県
旅メール かすりの服着て どう似合う! 神奈川県
”はえるん”が あなたをガイド 待ってるん  山口県
母さんに よく似たカボチャ 抱きしめる 鳥取県
娘は嫁ぐ 琉球かすり 手土産に 大阪府
ウルトラマン 南風原の地に ルーツあり 大阪府
ヒトデ無く スターフルーツ 実るまち 大分県
帰り道 かんなの花道 胸躍り 沖縄県南風原町
道歩き シャーラトントン 耳済ませ 沖縄県南風原町
ウルトラな 超人(鳥人)いるよ 『飛び安里』 沖縄県糸満市
姉さんは はえばる美瓜で ノーメイク  熊本県

 

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広報誌「ありんくりん」

「ありんくりん」2014年8月号(Vol.12)発行しました。

 

 

大盛況で幕を閉じた夏祭りキッズパークや綱曳きツアーの様子など、7月のニュースを中心にお送りしております。画像をクリックしてお読みください。